良い子の暴力
良い子であるというのは案外簡単なことのように思う。
子供でもわかることを忠実に守って、正義感を持って生きるだけのことで、それは本当にわかりやすく、そういう生き方が容易な人間は一定数いる。
そういった良い子、は、良い子の暴力をふるう。
良い子さで人をぶん殴る。正論を唱えて人を責めて、謝らせるのが得意技である。
相手をしていると正直疲れる。
勝手にしてくれればいいのに、なぜ良い子は良い子だって周りに気づかれたいのだろう。
どうして自分こそは正義だと唱えて回るのだろう。
誰に認められたいのだろう。